最近、また平成22年産のお米の問い合わせが。
新米前にも随分ありましたし、実際、当店の通販システム上のMAX重量である「20kg玄米」というご注文が多数を占めました。
23年産のお米が危ない、東日本のお米が危ない、
なかには、
「東北産の食材を捨てろ」とまでテレビでのたまう、テレビの某御用学者さん?
も現れる始末で。
●日本の食材の供給状況、
●農産物ごとに予測される放射能濃度(過去の数値から)、
など、何も知らないことが明らかなのに、平気でそういうことを言い放ち、
後日、実際の測定結果がどんどん判明するなかでも、
一切、過去の言説については触れない。
まぁ、テレビとそれに使われる人達はそんなレベルと思うしかないですね。
そんなこんなで、平成22年産を買い置きする状況になったんでしょうが。
当店では、
1)平成22年産を多少は在庫でキープ
2)新米については、地域ごとの放射能検査に加えて、出来るだけ、生産者の独自検査をお願いする。
3)検出下限値も、出来るだけ低くする
4)西日本のお米は、昨年度から計画していた、高知の減農薬「にこまる」だけで、無理な仕入れをしない(品質と価格バランスが悪いし、だいたい、生産量も自県消費が基本+アルファしかない)
という対応。
放射能濃度は、それほど高くはならないだろうという過去からの推測がありました。
そして、実際、千葉県や山形県のお米で、検出下限値1Bq/kgでも、未検出でしたし、
5Bq/kg 10Bq/kg など、地域や独自の検査下限値にはばらつきがありますが、
地域検査しか受けてなくても、すべて20Bq/kg未満です。
このあたりは、当店HPの
「お米と放射能」というページをご参照ください。
本来は西日本で地場で消費されるお米を、東日本から先買いするようなこともしたくないし、
(来年の春過ぎに西日本のお米がない、などという事態になりかねない)
放射能検査の結果数字をレースのように表示して売るようなこともしたくないし、
仕入れた西日本のお米がやけに売れるからと、それをあまりSNSなどで強調するようなこともしたくないです。
他県より低い検出下限値で検査を受けているのに、福島だといういうだけで、今までの業者から取り扱い拒否されているような状況も聞きます。
福島の生産者が、米屋があまり深い考えもなしに、消費者を煽るような書き込みをしているのを見たら、どんな風に感じるか、想像力が問われているのかも知れませんね。
自戒の念も込めて!